The Soloist

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KOKIA 「The Soloist」

 

初めて行ったホールコンサートが今から4年前。

同じオーチャードホールの「Color of Life」でした。

KOKIAは活動を休止してしまうんじゃないか、

泣きながら「安心の中」を歌うKOKIAを見ながら、

そう思っていたあの日から、こんなにも生き生きと

あの時と同じ舞台に立っているKOKIAを見て

本当にこの歌を聴くことができてよかったと思いました。

 

 

1、花

2、so sad so bad

3、私の中の獣

4、音蒔き歌蒔きのうた

5、Family Tree

6、愛と平和と音楽と

7、傘を貸してあげて

8、a gift

9、Remember the kiss

10、調和

11、tomoni

12、最終上映

13、次会う時は

14、心のロウソク

15、why do I sing?

16、moment~今を生きる~

17、人間ってそんなものね

18、歌う人

19、人生は歌のようね

 

印象的だった曲をいくつか・・・

 

・私の中の獣

 今回初披露となった新アルバムの一曲。

 「人間に裏切られて傷ついた魔女を守護霊の獣達が心配そうに近寄ってくるのを「私は大丈夫だから」と宥めている」ような曲でした。(どんな例えw)

イントロを聞いた時点では「usagiかな?」と思ったので、ああいう雰囲気の曲だと思って頂ければ。

 

・音蒔き歌蒔きの歌 ~ Familiy Tree

 4年前のあの日初めて歌われた音蒔き歌蒔きの歌が、しっかりと芽を出して、木になったんだなとこの2曲の繋ぎで思いました。

 

・愛と平和と音楽と

 チェロのアレンジが利いた曲と冒頭に説明があったように、チェロの刻みの音から始まって、流れるような音に変わっていくのがよかった。最期の盛り上がりの前に「心に響くように」「明るく照らすように」のアレンジがあって、普段聞いていた曲がまた別の形になったようで新鮮でした。

 

・傘を貸してあげて

 1番はKOKIAの代わりにチェロが歌うというとても素敵なアレンジ。

普段はKOKIAを支えているピアノがチェロを支えるというのが今回のコンサートならではだなと思いました。2番からはKOKIAが歌いだして、チェロは伴奏に変わるのがまた。

 

・調和

 私が聞いた中では初めてコーラスも何もない、本当にピアノとKOKIAだけのアレンジ。

LAYERSの調和も少しアレンジが効いていたけど、今回はさらに別の形になったアレンジでシンプルな構成ならではだなぁと思いました。それを成り立たせているKOKIAの圧倒的歌唱力を見せつけられた曲でした。一人しかいないのに歌に厚みがあるのが本当にすごいと思う・・・。

 

・人間ってそんなものね

 「この歌を歌いたくなりました」とKOKIAが話している時に、「まだアームストロング歌ってないし、アームストロングかな」なんて思っていたら、「人間ってそんなものね」って言った時には鳥肌が立ちました。

 私が初めてKOKIAの曲を聴くきっかけになった曲で、とても好きな曲なんです。

Historyのような近年のKOKIAのスローアレンジのようでもなく、この曲だけは割と原曲に近い力強いアレンジだったので、涙が出ました。イントロを聞いただけで感極まる。

あとはもう「愛のメロディー」だけ聞ければ、悔いはないです・・!

愛のメロディー歌ったのって教会コンサートの時だけなのかな?もうこの曲は歌わなそうですが・・。

全体的に従来とは違うアレンジで、聞きなれた曲もこれはどうなるんだろうとわくわくさせてくれる素敵なコンサートでした。今回は元の曲を聴き込んでいる人の方が「おぉ・・!」となるコンサートだったんじゃないかなと思いました。

私の好きな「trip trip」からの選曲も多く、最近見た中では一番のコンサートでした。

(毎回コンサート行く度に言っている気がするけど)

 

いやぁ、本当ファンのフィルターを通しているので、あれですが、KOKIAの前世は物語でよく出てくるきれいな歌声で動物たちにも好かれる心優しいお姫様だったんじゃないかなとコンサートで見ていると思ったりします。盲目なファンですね・・自覚しております。笑

 

人生の中でKOKIAに出会えてよかった。

そうしみじみと思えるコンサートでした。